総務省は9月11日、テレワーク利用時のセキュリティに関する手引き(チェックリスト)などを公開しました。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、さまざまな業界で「テレワーク」の導入・活用が広がりました。総務省ではこの状況に対し、「テレワークセキュリティガイドライン」を策定・公表するなど、セキュリティ面での注意を呼びかけてきました。しかし、IT面に不慣れな企業や中小規模企業でもテレワーク導入が加速しており、不安や問題が広がっています。
こうした背景から総務省は今回、より実践的かつ具体的で分かりやすい内容で「最低限のセキュリティを確実に確保してもらうこと」を目指し、手引き(チェックリスト)などを作成しました。これによりセキュリティの専任担当がいないような中小企業でも、チェックリストを活用することで対応が可能になるとしています。
手引きは「中小企業など担当者向けテレワークセキュリティの手引き(チェックリスト)(初版)」と「設定解説資料(Cisco Webex Meetings/Microsoft Teams/Zoom)」で構成されており、一部の製品では具体的な設定手順も紹介されています。
これらの資料はPDFファイルとなっており、総務省サイトより無償でダウンロード・閲覧が可能です。また総務省では今後、実態調査の結果や寄せられた意見などを踏まえ、年内を目途によりわかりやすい手引き(チェックリスト)の作成(第2版改定)を行うほか、設定解説文書についても対象製品を増やしていく予定とのことです。
テレワークを安全に活用するには、組織の管理者側、利用者側双方による対策が欠かせません。手引きなどを参考に環境を整えると共に、従業員への教育も実践しましょう。
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