



アカウントの不正利用被害に遭うかも
自宅のパソコンやスマホ、タブレット端末、スマート家電などを同時にインターネットにつなげてくれるホームルータ。そのセキュリティをおろそかにしていると、インターネットサービスのアカウントを不正利用されてしまうかもしれません。
インターネットとホームネットワークの出入口であるホームルータのセキュリティ設定は、ネット利用者にとって欠かせない対策の一つです。前回の記事ではルータのセキュリティ設定の不備を突いたDNS設定の書き換えにより、ルータ配下のパソコンやスマホを不正サイトへ誘導する手口を紹介しました。
誘導先は攻撃者の意図や目的によって変わりますが、自身が利用しているショッピングサイトや、Apple ID、Googleアカウントなどのログインページをコピーして作られたフィッシングサイトだった場合どうでしょう。フィッシングサイトへ誘い込まれたことに気づかず、認証情報を入力してしまうかもしれません。
その結果、アカウントの不正利用被害に遭うことが考えられます。たとえば、ショッピングサイトに不正ログインされた場合、配送先として登録してある個人情報や、購入履歴、付帯サービスのクラウドストレージ内の情報を盗み見られる可能性があります。また、換金率の高い商品を不正購入される被害に遭うことも考えられます。
また、攻撃者は窃取した認証情報を用いてさまざまなサービスへのログインを試みることもあります。そのため、複数のサービスに同じ認証情報を使い回している利用者は、各種サービスのアカウントを芋づる式に乗っ取られるかもしれません。さらに、攻撃者に盗まれた情報は、ストーカーや空き巣、ネット上や知人などへの暴露をネタとした恐喝などの犯罪に悪用される可能性もあるのです。
こうした被害に遭わないよう、ホームルータのセキュリティ設定を見直しましょう。ホームルータのセキュリティを強化するポイントについては以下の記事で紹介しています。
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