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セキュリティコラム

 
「セキュリティソフトがいらない」は誤り? Chromebookをより安全に利用するための7つのポイント
 
[ 2021/03/25 ]
「セキュリティソフトがいらない」は誤り? Chromebookをより安全に利用するための7つのポイント

パソコン購入時の選択肢の1つとなっているChromebook。Chromebookは一般に安全と評されていますが、どんなパソコンもセキュリティ対策が欠かせません。Chromebookを安全に利用するための7つのポイントを紹介します。

Chromebookとは?

テレワークやオンライン学習の普及、GIGAスクール構想の加速に伴い、Chromebookが次第に存在感を増しています。Chromebookは、Googleが開発したChrome OSを搭載するパソコンです。Chrome OSはGoogle ChromeでWebアプリを使用し、ほとんどのデータをクラウドに保存することを前提に設計されており、低価格、バッテリーの持ちなどがChromebookの大きな魅力となっています。

セキュリティの高さにも定評があります。世間ではChromebookにウイルス対策ソフトは不要というイメージもあるほどです。たとえば、Chromebook では個々のWebページとアプリがOS内の隔離領域で動作します。このため、ユーザが不意にウイルスの仕込まれた不正サイトにアクセスしてしまっても他のタブやアプリなどに影響が及びにくいとされています。またChrome OSは最新版へのアップデートが自動で行われため、ユーザによる適用忘れによって脆弱性(セキュリティ上の欠陥)が放置されることもありません。それゆえ、ChromebookはOSの脆弱性を悪用する攻撃に強く、マルウェア(ウイルスなど不正なプログラムの総称)に感染しにくいとされています。

Chromebookはこれら以外にも強固なセキュリティ機能を備えています。しかし、すべての脅威に対処できるわけではありません。Chromebookユーザがセキュリティの観点で注意すべきことを紹介します。

ネット詐欺や不正な拡張機能に注意

ネット詐欺は、Chromebookユーザが警戒すべきセキュリティ脅威の1つです。これはネット利用者を不正サイトなどへ誘導し、情報や金銭をだまし取る手口の総称で、Chrome OSやWindows、macOSといったOSを問わない脅威です。

その代表例として挙げられるフィッシング詐欺は、実在するサービスの正規ログインページを装うフィッシングサイトにネット利用者を誘導し、そこで入力させた情報をだまし取る手口です。詐取の対象は各種インターネットサービスの認証情報(IDとパスワードなど)や個人情報、クレジットカード情報など多岐にわたります。フィッシングサイトの多くは本物のページをコピーして作られるため、見た目で真偽を判断することは困難です。トレンドマイクロの調査によると、2020年12月にフィッシングサイトへ誘導された国内利用者数は約59万人に上り、前年同期比で2倍となっています。フィッシングによる被害も2019年に引続き高止まり傾向にあるため、継続的な注意と対策が必要です。

図:フィッシングサイトに誘導された国内利用者数推移
(2021年1月トレンドマイクロ調べ)

またChromebookユーザの多くは、Google Chromeに拡張機能を追加しているのではないでしょうか。拡張機能にはさまざまな種類があり、広告を表示させないようにするものや、複数に分割されているWebページを1ページに結合できるものなどもあります。しかし、拡張機能を配布するChromeウェブストアにはGoogleの審査をすり抜けて不正なものが紛れ込む場合があります。もし、不正な拡張機能を入れてしまった場合、望まない広告をしつこく表示されたり、フィッシングサイトへ誘い込まれたりするかもしれません。Chromeウェブストアから拡張機能を入手する際には事前に開発元の評判やレビューの内容を確認し、インストールすべきかどうかを慎重に判断してください。運営元不明のWebサイトから拡張機能を入手するのはもってのほかです。

アプリについても、Chromebookは不正アプリが入り込んでも影響を受けにくいとされていますが、リスクは回避する方が賢明です。アプリの入手に際しては必ずChromeウェブストアやGoogle Playなどの公式アプリストアか、公式Webサイトを利用しましょう。ただし、公式アプリストア内に不正アプリが紛れ込んでいる場合もあるため油断は禁物です。インストールする前に、必ず開発元やアプリが求める権限、評価などを確認し、不審な点がある場合は利用を見送りましょう。また、インストール時は無害だったアプリがアップデートに乗じて特定のWebサイトやネット広告へ誘導する不正アプリに入れ替わった例もあります。アプリによって不正サイトへ誘導される危険性もあるということを認識しておきましょう。

Chromebookユーザが実践すべき対策とは

Chromebookを安全に利用するための7つのポイントを押さえておきましょう。

1.詐欺の手口や狙いを知る

ネット詐欺の手口や狙いを知ることは、自衛策の基本です。メールやSNS内のURLリンク、ネット広告などからたどり着いたWebサイトで情報入力を促された場合、フィッシング詐欺の疑いがあります。日頃からセキュリティ事業者や関連団体などが公表する注意喚起情報に目を通しておきましょう。

2.セキュリティソフトを最新の状態で利用する

Chromebookにはネット詐欺を回避するためのセキュリティソフトが必要です。Google PlayストアやChromeウェブストアからChromebookでの動作保証を明示しているセキュリティソフトを入手し、最新の状態で利用しましょう。たとえば、「ウイルスバスター Webセキュリティ for Chromebook」を利用すれば、不正サイトへアクセスしたり、詐欺メールにだまされたりするリスクを軽減できます。

3.ホームルータを適切に保護する

Chromebookはオンライン環境での利用を前提としているため、ホームルータの保護も欠かせません。ホームルータのセキュリティを破られると、そこに接続するすべての機器に通信傍受や不正操作などの危険が及ぶためです。ホームルータを保護するポイントをチェックし、対策を行いましょう。

4.公衆Wi-Fiを不用意に利用しない

Chromebookを公衆Wi-Fiに接続する場合も注意してください。セキュリティに不備のあるWi-Fiスポットにつないでしまうと、端末の通信内容を盗み見られたり、詐欺サイトへ誘い込まれたりする可能性があります。「携帯電話会社などの信用できる事業者や団体から提供されている公衆Wi-Fiを優先的に利用する」「VPNを利用する」などの対策を行いましょう。

5.ユーザーアカウントを個別に保有する

1台のChromebookを家族と共用する場合は、人数分の「ユーザーアカウント」を作成し、個々にサインインして使うようにしましょう。ユーザごとに個別の環境を用意すれば、本来のアカウント利用者以外に個人的なメールやファイルを見られたり、データを誤って消されてしまったりすることを防げます。

6.ペアレンタルコントロールを適用する

お子さん用のChromebook、およびユーザーアカウントには必ずペアレンタルコントロールを適用してください。Googleが無料で提供するペアレンタルコントロールアプリ「ファミリーリンク」を利用すれば、年齢に適さないアプリのインストールや有害サイトへのアクセスを防いだり、利用時間を制限したりすることができます。ただし、無理強いはかえって反発を生みかねません。お子さんと一緒にネットの利用ルールを決めると良いでしょう。

学校や地域によっては学習専用端末がお子さんに支給されることもあります。その場合、セキュリティツールによる保護や制限が有効になっていると考えがちですが、不十分な可能性もあります。保護者は上記を参考にセキュリティを強化してください。お子さんのネットの利用状況には常に気を配り、学校が定めたルールを子どもが守れるよう、保護者も協力しましょう。

7.自動更新ポリシーを確認する

Chromebookの「自動更新ポリシー」にも気を配りましょう。これは、GoogleがChrome OSを搭載している端末に対してソフトなどの自動アップデートを保証する期間です。自動更新ポリシーの期限が切れてしまうと、その後Chrome OSに脆弱性が見つかっても、それらを修正する更新プログラムが提供されません。つまり、それらの脆弱性を悪用する攻撃に対して無防備になり、セキュリティレベルが著しく低下してしまうのです。自動更新ポリシーは、メーカーや機種によって異なります。Googleの公式サイトでご利用のChromebookの自動更新ポリシーを確認しておきましょう。もちろん、サポート切れのChromebookを使い続けることはできますが、マルウェア感染などのリスクは日増しに高まります。有効期限が切れる前に年式の新しい機種に買い替えるなど、対策を検討してください。

コンテンツ提供: トレンドマイクロ「is702」

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