



ホームルータのセキュリティを確保していますか?
ホームネットワーク(家庭内ネットワーク)の構築に欠かせないホームルータ。それを使い始めるためのセットアップ作業はそれほど複雑ではありません。
現在市販されている主なホームルータは、スマホを介して簡単に初期設定を行えます。たとえば、スマホにインストールした専用アプリのガイダンスに従って操作するだけでホームルータとスマホのWi-Fi接続を完了できるといった具合です。
しかし、ホームルータを「簡単に使えること」と「安全に使えること」は別の話です。ホームルータを安全に利用するためにはWebブラウザや専用アプリからホームルータの管理画面にアクセスし、適切なセキュリティ設定を行わなくてはなりません。万一、ホームネットワークの要であるホームルータのセキュリティを破られると、そこに接続するすべての機器に通信傍受や不正操作などの危険が及んでしまいます。
重要なポイントの1つは、ホームルータの管理画面にアクセスするためのパスワードと、可能であればIDも変更することです。これらは製造元や機種ごとに工場出荷時の設定値が一律で決まっていることがあり、取扱説明書や製造元のホームページに公開されていることもあります。もし、それに該当するホームルータへの第三者のアクセスを許すと、初期設定のIDとパスワードで管理画面に入られ、設定を変更されてしまうかもしれません。たとえばDNS(ディーエヌエス:ドメインネームシステム)設定を書き換えられた場合、ホームルータに接続されたパソコンやスマホから正規のURLにアクセスしてもホームルータ上で行き先が変更され、偽のログインページや実在するショッピングサイトなどを模倣したフィッシングサイトへ誘導されるといったことが起こり得るのです。
ホームルータを安全に利用するためのポイントはいくつかあります。それらを押さえた上で用途に応じた適切な対策を行いましょう。
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