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セキュリティコラム

 
ネットやセキュリティの観点で防災意識を高めよう 自然災害への備えとして知っておくべきこと
 
[ 2019/02/07 ]
ネットやセキュリティの観点で防災意識を高めよう 自然災害への備えとして知っておくべきこと

地震や大雨などの自然災害はいつ起きても不思議ではありません。大規模な災害が発生した時にやっておくべきことや、ネットやセキュリティの観点で注意すべきポイントを解説します。

災害に便乗した詐欺に要注意

自然災害発生後は、それに便乗した詐欺が横行します。たとえば、2018年9月には大手のインターネットサービスをかたって、「平成30年7月豪雨緊急災害支援募金」を呼びかける詐欺メールが拡散されました。これは、西日本豪雨による被災地への緊急支援を募る「ネット募金」の偽サイトへ誘導し、クレジットカード情報や金銭をだまし取ることが目的でした。

災害情報に見せかけた内容のスパムメールを送りつけ、受信者に偽サイトのURLをクリックさせたり、添付ファイルを開かせることでウイルスに感染させたりする手口もあります。こうしたメールでは実在する政府機関や、さもありそうな組織を詐称し、もっともらしい件名と本文でURLのクリックや添付ファイルの開封を促します。被災者や支援者の気持ちを踏みにじる卑劣な詐欺に引っかからないよう注意してください。

【詐欺に引っかからないためのポイント】

  • 1.メールのURLリンクや添付ファイルを不用意に開かない
    災害発生後に拡散されるスパムメールでは、悲痛な内容の件名や本文などで受信者の感情を揺さぶり、不正なURLリンクや添付ファイルを開かせようとします。メールは、詐欺サイトへの誘導やウイルス拡散の手段としても悪用されることを知っておきましょう。
  • 2.寄付や送金に関わるWebサイトの真偽を見分ける
    義援金を募る偽サイトは、見た目は正規のWebサイトとそっくりに作り込まれています。寄付する際には少なくとも、URLを見て怪しくないかを判断したり、GoogleやYahoo!などの著名な検索サイトで「当該サイトのURL+詐欺」などとキーワード検索し、Webサイトの真偽を確認する慎重さが求められます。
  • 3.不審なWebサイトやメールを見かけたら通報する
    不審なWebサイトやメールを見つけたり、実際に詐欺の被害に遭ったりした場合は、警察に連絡しましょう。

    都道府県警察サイバー犯罪相談窓口
    https://www.npa.go.jp/cybersafety/

デマ情報には特に要注意

被災者の多くは被害状況や避難所の状況、支援物資の配給場所などの災害情報を収集、発信する手段としてTwitterなどのSNSやニュースサイト、ネット掲示板などを活用することでしょう。ただ、災害発生後は事実と異なる情報や、必ずしも正確ではない情報、ある意図をもって加工されたデマがSNSなどのネット上を飛び交いやすくなります。ネット上の間違った情報やデマに踊らされないよう慎重に情報収集を行いましょう。また、ネット上に間違った情報を発信すると、被災地に混乱を引き起こしたり、救援活動を阻害したりする要因になりかねません。事実かどうかわからない情報、デマかもしれない情報の拡散に加担しないよう注意してください。

【ネットで災害情報を収集するときのポイント】

  • 1.首相官邸や総務省消防庁、各自治体などの公式のTwitterアカウントをフォローする
    信用できる災害情報を得られるようにしましょう。政府や自治体の公式アカウントをフォローする際は、アカウントが本物であることを示すブルーのチェックマーク(Twitterが発行する認証バッジ)が表示されていることを確認してください。偽アカウントが登場することもあるので要注意です。

    参考:認証済みアカウントについて
    https://help.twitter.com/ja/managing-your-account/about-twitter-verified-accounts

図:認証済みバッジ例

  • 2.できるだけ多くの情報源から情報を収集して比較し、真偽を判断する
    オリジナルの情報源へのリンクや公開日などを載せていないWebサイトやSNSの情報をむやみに信用してはいけません。

無料の公衆Wi-Fiを利用するときに注意すべきこと

大規模災害時には、「00000JAPAN」というSSID(ネットワーク名)を持つ公衆Wi-Fiが無料開放される場合があります。その利用方法は簡単です。スマホなどの端末のWi-Fi機能をオンにし、利用可能なSSIDの一覧から00000JAPANを選択するだけで通信環境を確保できます。ただし、00000JAPANは、だれもが自由にネットワークに参加して安否確認や情報収集を行えるようあえて通信内容を暗号化せず、パスワード認証なしにつなげるようになっています。このため、00000JAPANの利用時には悪意のある第三者に通信内容を盗み見られる危険性があることに留意しましょう。

また、ほとんどのスマホは、過去に一度でも接続したSSID(ネットワーク名)の電波圏に入ると、自動的にそこへ接続する機能を備えています。そこで悪意のある第三者は、00000JAPANと同名のSSIDを持つ偽のWi-Fiスポットを設置し、それを本物と誤認して自動接続してくる端末を待ち構えることも考えられます。

【無料の公衆Wi-Fiを利用する際の注意点】

  • 1.個人情報やクレジットカード情報などの重要な情報をやり取りしない
    無料の公衆Wi-Fi利用時は、最低限の情報収集だけを行うなど、だれかに盗み見られても支障のない通信にとどめておきましょう。ネットバンキングやショッピングサイトなどで金銭がらみの情報をやり取りするのは控えましょう。
  • 2.無料の公衆Wi-Fiにつなぐ端末にVPNアプリを入れる
    VPN(ブイ・ピー・エヌ:Virtual Private Network)アプリを利用すれば、端末と公衆Wi-Fiアクセスポイント間の通信を暗号化し、第三者による通信内容の盗み見を防ぐことができます。無料の公衆Wi-Fiでネットバンキングやショッピングサイトなどを利用する場合は、必ずVPNアプリを使いましょう。
  • 3.一時的につないだネットワークに自動接続しないように設定する
    一時的につないだネットワークの利用を終えたら、そこへ自動接続しないよう端末のネットワーク設定を見直しましょう。端末の機種やOSによっては、ネットワーク設定そのものを削除しなければならない場合と、ネットワークごとに自動接続の可否を選択できる場合があります。

スマホのバッテリーを節約しよう

災害発生時のスマホは家族と連絡を取り合ったり、情報を収集したりする手段として特に手放せません。しかし停電などで電気が確保できない場合、バッテリー切れが気がかりです。いざというときにスマホが使えない状況を避けるため、スマホの設定を変更してバッテリーの消耗を抑えましょう。

【バッテリーを長持ちさせるポイント】

  • 低電力(省電力)モードを使用する
    iPhoneでは「低電力モード」、Android端末では「省電力モード」に移行することでバッテリーの消耗を抑えることができます。通話やデータ通信は行えますが、一部の機能が制限されたり、動作に影響が出たりすることに留意が必要です。

    ・iPhone(iOS12.1.2)の場合
    iPhoneの「設定」から「バッテリー」へ進み、「低電力モード」をオンにします。

    ・Android端末の場合
    機種ごとに独自の省電力モードが用意されています。機種ごとに設定方法が異なるため取扱説明書をご確認ください。

家族との連絡方法を確認しておこう

大規模災害が発生すると被災地への電話が殺到し、つながりにくい状態になります。そんなとき、被災地の家族の安否確認や避難場所の連絡などに利用できるのが「災害用伝言サービス」です。

  • 災害用伝言ダイヤル(171)
    被災地内の固定電話番号や携帯電話番号をキーに、伝言を音声で登録、確認できるサービスです。
  • 災害用伝言板(web171)
    携帯電話番号をキーに、伝言を文字で登録、確認できるサービスです。

家族や親戚、友人間で安否確認の伝言を確認し合うために、利用するサービスや「キーとなる電話番号」を決めておきましょう。利用方法については、以下をご参照ください。

http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/net_anzen/hijyo/dengon.html

災害はいつ自分の身に降りかかるかわかりません。いざというときに困らないように普段からスマホやネット、セキュリティの観点でも災害に備えておきましょう。

コンテンツ提供: トレンドマイクロ「is702」

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