



ファイルを人質に身代金を要求!?
国内でランサムウェア(身代金要求型ウイルス)による被害が深刻化しています。ランサムウェアは、パソコンやスマホをロックして操作不能にしたり、端末内の文書/画像/動画などのファイルを暗号化して開けなくしたりして、復旧と引き替えに金銭を要求するウイルスです。
ランサムウェアに感染すると、「コンピュータをロックし、ファイルを暗号化しました。元に戻すためには支払いが必要です」という趣旨の警告文が表示されます。捜査機関などを名乗り、「支払われない場合、ファイルは失われます」などの脅迫文でユーザーの対応を迫るのが典型的なやり口です。また、人質にとったファイルをネットに公開すると脅すタイプも登場しています。
ランサムウェアは、端末内のファイルだけでなく、パソコンに接続されている外付けハードディスク/USBメモリーに保存するファイルも暗号化の対象にしています。スマホを狙うランサムウェアの中には、端末だけでなく、SDカード内のファイルを暗号化するタイプもあります。
ランサムウェアの感染を避けるため、メールのリンクや添付ファイルを不用意に開かないようにしてください。また、OSやソフトの脆弱性(セキュリティ上の弱点)を悪用し、Webサイトを閲覧しているユーザーに気づかれないようにランサムウェアを送り込む手口もあります。更新プログラムが提供されたら速やかに適用することも重要です。
そしてファイルを人質にとられても決して相手の言いなりになってはいけません。たとえ、金銭を支払っても相手が約束を守ってくれる保証はないためです。万一に備え、重要なデータをコピーして複数の異なる場所に保管しておきましょう。