
NTT東日本・西日本が提供する光回線サービス、フレッツ光の利用者で、ほかの光回線サービスに乗り換えを検討されている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、NTTドコモが提供する光回線サービス「ドコモ光」への乗り換えをする場合、どのようなおすすめポイントがあるのか、また、乗り換え時の注意点を解説していきます。
目次
光回線の転用とは
光回線サービスの他社への乗り換えに「転用」という言葉が使われます。
ここで、転用とはNTT東日本・西日本の光回線サービス、フレッツ光の利用者が、NTT東日本・西日本から光回線の提供を受けた事業者(※ 光コラボレーション事業者)に光回線サービスを乗り換えることを指します。
※ 光コラボレーション事業者(以下、光コラボ)とは、NTT東日本・西日本から借り受けた光回線と自社のプロバイダサービスなどを組み合わせて、独自の光回線サービスを展開する事業者になります。
光回線の普及を目的にNTT東日本・西日本は2015年2月より、この光コラボレーションモデルを提供開始しました。
光コラボ事業者の光回線はフレッツ光の光回線を利用する点では共通ですが、各社独自のサービスを展開することで、より多くのユーザーに光回線を普及させるよう取り組んでいます。
「ドコモ光」もこの光コラボ事業者の1つです。
ちなみに、令和4年度の総務省調べによると、世帯で光回線を利用している割合は60.7%になります。
フレッツ光から「ドコモ光」に転用するメリットとは

フレッツ光は光回線のサービスを提供しています。ただ、インターネットを利用するためには回線をインターネットに接続するためのプロバイダサービスとの契約も必要です。
つまり、インターネットを利用するまでにはフレッツ光とプロバイダの両者と契約する必要があります。
このように、フレッツ光は光回線の提供とプロバイダサービスの提供が分離しているため、プロバイダ一体型のサービスを提供している光コラボ事業者の「ドコモ光」を利用するメリットがでてきます。
具体的には、以下のポイントが挙げられます。
- 月額料金が安くなる
- ドコモのスマホ料金が「ドコモ光セット割」でおトクになる
- 光電話やテレビはそのままつかえる
- 工事費用や解約金が発生しない
では、それぞれみていきましょう。
月額料金が安くなる
先述のとおり、フレッツ光を利用してインターネット接続するためには、光回線とプロバイダを別々に契約しなければならないため、フレッツ光の利用料金にくわえて、プロバイダ料金も発生します。
この点、「ドコモ光」はプロバイダ一体型のサービスのため利用料金は一元化されています。
月額の利用料を比較すると下記のとおりです。
光回線 | 戸建タイプ | マンションタイプ |
---|---|---|
フレッツ光(東日本)※1 | 5,720円+プロバイダ利用料 | 3,135円+プロバイダ利用料 |
フレッツ光(西日本)※2 | 5,940円+プロバイダ利用料 | 3,520円+プロバイダ利用料 |
ドコモ光※3 | 5,720円 | 4,400円 |
- (税込価格)
- ※1
- ※2
- ※3「1ギガ タイプA」2年定期契約の場合
比較表のとおり、「ドコモ光」はプロバイダ一体型のためフレッツ光より月額料金を安く抑えることができます。
フレッツ光は光回線単体の利用としては、「ドコモ光」より安い場合もありますが、プロバイダ利用料を加味すると月額料金が高くなってしまいます。
ドコモのスマホ料金が「ドコモ光セット割」でおトクになる
ドコモのスマホを利用している人は、同じ系列の光回線を契約することで割引を受けることができます。この割引は「ドコモ光セット割」というサービスになります。
「ドコモ光」の光回線とドコモのスマホを組み合わせることで、スマホの月額料金から割引を受けることができます。
同居している家族以外にも適用できる可能性があるので、スマホでドコモ回線を利用している人は、「ドコモ光」との契約がおトクです。
「ドコモ光セット割」はおトクなサービスなので、フレッツ光から「ドコモ光」に転用するのであれば、ぜひ活用してみてください。
- ※「ドコモ光セット割」は、「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活 MAX」「ドコモ ポイ活 20」「ドコモ mini」は1,210円(税込)/月、「eximo」「irumo(0.5GBを除く)」「5Gギガホ プレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」は1,100円(税込)/月、「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円(税込)/月を割引します。
「はじめてスマホプラン」「U15はじめてスマホプラン」や「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外です。「ファミリー割引」は主回線から三親等以内のご家族なら誰でも20回線までのグループを組めます。
同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
関連記事:「ドコモ光セット割」でスマホの月額料金が割引に!ドコモユーザーに朗報!
光電話やテレビはそのまま使える
フレッツ光で光電話やテレビを契約している場合、「ドコモ光」に転用したとしても同じサービスを継続して使うことができます。
ドコモのインターネット回線を利用した「ドコモ光電話」は月額料金550円(税込)で、フレッツ光のひかり電話の基本プランと同じ金額です。
テレビオプションも同様に、「ドコモ光テレビオプション」で、フレッツ光のときと同じように視聴を続けることができます。
工事費用や解約金が発生しない
フレッツ光から「ドコモ光」への転用は、工事費や違約金が発生しないというメリットもあります。
新規で光回線の工事をすると、2~4万円程度の費用が発生する場合があるので、転用の方が費用の節約になります。
ただし、フレッツ光と一緒に利用しているプロバイダの契約期間によっては違約金が発生する可能性があります。転用の際は契約内容を事前に確認しておきましょう。
関連記事:光回線の利用には工事が必要!かかる費用や確認するべきこととは
フレッツ光から「ドコモ光」に転用する際の注意点
フレッツ光から「ドコモ光」への転用は、違約金などが発生せず月額料金の支払いを抑えることもできるため、光回線の費用をなるべく節約したい人におすすめです。
しかし、転用の際にはいくつか注意すべきポイントもあります。
初月のみ契約事務手数料4,950円がかかる
フレッツ光から「ドコモ光」に転用する際、工事費用や違約金はかかりませんが、契約事務手数料4,950円(税込)が発生します。
回線によっては工事が必要な場合がある
フレッツ光から「ドコモ光」に転用する際は、基本的には回線の工事は必要ありません。
しかし、auひかり、NURO光、CATVなどをご利用中の方は工事が必要なので、契約内容を事前に確認しておきましょう。
「フレッツ光」から「ドコモ光」への転用の流れ
フレッツ光から「ドコモ光」に転用するためには、いくつかのステップを踏む必要があります。
STEP1:転用承諾番号の取得
まずは、フレッツ光から転用承諾番号を取得します。転用承諾番号はWebか電話で取得することができます。
転用承諾番号を取得したら、15日以内に手続きを済ませる必要があるので注意しましょう。
参照:NTT東日本の転用について
参照:NTT西日本の転用について
STEP2:プロバイダの確認
続いて、フレッツ光と一緒に利用していたプロバイダの確認をします。
光回線を利用するためには、光回線とプロバイダの2つの契約が必要であり、つまり、フレッツ光を利用していたのであれば、どこかのプロバイダとも同時に契約を結んでいるということになります。
フレッツ光から「ドコモ光」への転用は違約金などが発生しない仕組みですが、プロバイダは光回線とは別に契約を結んでいるため契約期間を確認しましょう。
「ドコモ光」とも契約しているプロバイダを利用している場合は、同じプロバイダをそのまま利用することもできます。
STEP3:ドコモ光に申込み
プロバイダの契約期間に関する確認が終わったら、「ドコモ光」に申込みます。「ドコモ光 1ギガ」「ドコモ光 10ギガ」の選択も必要です。
転用には工事費用などは基本的にかかりませんが(先述したとおり例外あり)、事務手数料4,950円(税込)は必要なので注意しましょう。
「ドコモ光」への申込は、特典公式サイト経由だと、現金還元などのおトクな特典があるので、検討してみてはいかがでしょうか。
ここでは、大まかな流れを説明しましたが、詳細は公式サイトのお手続きのページで、転用の場合を確認してみてください。
まとめ
フレッツ光から「ドコモ光」への転用は、月額料金がおトクになるなどメリットがたくさんあります。光回線の変更は難しいと感じている人でも、手順を踏んで進めればそこまで複雑な工程はないので、あんしんして進めることができます。
光回線の月額料金を節約したい人は、ぜひ転用を検討してみてください。